Friday 14 December 2007

コスタリカの風物詩



100匹は優に超えるネムリブカの夜狩りの様子。ココス島のネムリブカは、ナイトダイブをするダイバーのライトを利用して狩りをすることを学んだらしく、夜になるとすごい数のネムリブカが集まってくる。普段はとてもおとなしく、水底で休んでいることが多いネムリブカ。でもこの時だけはエサの魚を見つけたら見境なく攻撃に行くので、「間違って噛まれるといけないから近寄り過ぎないようね」とガイドから指示がでた。(たとえ見境なくても、故意に人間を襲ったりはしないのだ。)

このネムリブカ、英語ではWhitetipped Sharkといわれる。背ビレと尾ヒレの先端(tip)が白くなっているから。


昼間はこんな感じで休んでます。





今回のココス島ダイブでは、ネムリブカの調査をしているハワイ大学学生の依頼で行われた「ネムリブカの尾ヒレのDNAサンプル採集」というものに参加した。特製のハサミを利用して、ネムリブカの尾ひれを3㎝角くらい切り取るというものだ。 私は5匹ほどの尾ひれを切り取らせてもらった。

後ろから忍び寄るダイバー。

なんとなく殺気を感じる
ネムリブカ。

ごめんね・・・


ここのネムリブカはサメのくせに狩りが下手らしく、Black Jack(大型のアジ)という狩り上手にくっついて行き、おこぼれをもらっている風だった。このサメは、幸いなことに個体減少の危機には見舞われていない。その状態がこれからも続くことを祈るばかりだ。(「サメガイドブック」(2001) 参照)


***さかなプロフィール***

【和名】 ネムリブカ
【英名】 Whitetipped Reef Shark
【学名】 Triaenodon obesus
【分類】 メジロザメ目メジロザメ科
【特徴】 1.灰色~茶色、横は白い。2.第1背ビレと尾ヒレの先端が白い。
【分布】 インド洋、太平洋沿岸。日本は鹿児島以南、小笠原諸島。
【撮影】 コスタリカ、ココス島
(「日本の海水魚」(1997)、"Reef Fish Identification, Baja to Panama"(2004) 参照)

4 comments:

Anonymous said...

海の中は知らないことばかりです。
一説によると、月より地球の海の方が未知の世界だとか・・・
               kazmin'

Makoto & Mike: said...

>kazmin'さん

浅瀬はともかく、深海探査なんてロケット飛ばすくらい大変そうだよ。
しかも、海の中にはまるで宇宙の生き物かと思うものがたくさんいる。

人間の海に対する理解力ってほんと少ないよね。

kumasan said...

doumo  以前ラウニオンで昼間だけど似た感じでした。小さいが、少し君が悪かったな。

Makoto & Mike: said...

kumasan

ラウニオンでも見れるんですか。すごいな。
そっちの方で一度は潜ってみたいなと思いつつ、なかなか機会がありません。
今度フィリピンに来た時にはぜひ連れてってください。