Friday 22 February 2008

小さな人気者ピグミー



ダイバーに人気のピグミーシーホース。「Pygmy=アフリカに住む小さい民族(ピグミー族)から、“ごく小さい”という意味」 + 「Sea Horse=タツノオトシゴ」で、その名の通り、とても小さいタツノオトシゴだ。住処のウミウチワに驚くほどそっくりな体をしているのでとても見つけにくい。実際このピグミーも、「このウチワに住んでいる」ということがわかっていたにもかかわらず、見つけ出すのに20分はかかった。ピグミーの大きさは2cm足らず。

マクロ(小物)好きのダイバーなら一度は見たい!という人気の高さ。それ故に、心無いダイブショップが、ピグミーを本来の住処から自分のダイブショップ近くの海に動かしてしまうこともあるらしい。あれだけ上手にカモフラージュしていることから考えても、ピグミーは外敵にとても弱い生物だと思われる。住処を勝手に変えられたピグミーが、新しい住処に上手にカモフラージュして生きていけるのだろうか。




尾でしっかりウミウチワにつかまって
チコチコ動いている。





 
このピグミーはマクロ生物で有名なアニラオ(フィリピン)で出会った。喜んだ夫が、ピグミーの何百倍もあるかと思う大きなカメラで写真を撮りまくったので、きっとピグミーもフラッシュに目がくらんだことに違いない。今度からは、一匹の生物に対する撮影枚数をもっと減らすように夫にお願いしなくては。
 
 

***さかなプロフィール***
 
【和名】 ?
【英名】 Pygmy Seahorse
【学名】 Hippocampus bargibanti
【分類】 トゲウオ目ヨウジウオ科
【特徴】 1.ピンクの小さい体に、大きい突起。2.単体、もしくは小さなグループで生活。
【分布】 日本南部、インドネシアから北オーストラリア、ニューカレドニア。
【撮影】 フィリピン、アニラオ
(「日本の海水魚」(1997)、"Reef Fish Identification, Tropical Pacific"(2003) 参照)

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